ラーメンの上にのっているタケノコ。世の中に出回っている言葉として、「メンマ」と「支那竹」という二つのものがあります。では、この二つ、どのように違うかご存じですか?実は、二つとも同じ物をさしているのです。中国語では、筍干(スンクワン)といいます。
まず、支那竹という呼び名についてです。今では差別用語として、中国から抗議される「支那」という言葉でありますが、戦前には、中国人を支那人、中華料理を支那料理、ラーメンは支那そば、メンマは支那竹と呼ばれておりました。しかし、戦後になり、「支那」という呼び名は次第に「中国」という表現に変わってきました。
当社では、登録商標を
「元祖」味の支那竹ではじめたこともあり、今でも支那竹と呼んでおります。
次に、メンマという呼び名についてです。戦後、日本にいた中国人は、支那竹に何か違う名前がつけられないだろうかといろいろ考えたそうです。支那竹は、中国産の麻竹(マチク)から作られています。よって、麺の上に乗せる麻竹ということで、メンマと命名したそうです。
この「メンマ」という名の意匠登録なのですが、登録を申し込んだ当時、有名であったメヌマポマードに名前が類似しているということで、却下されたそうです。しかし、名前だけは、年を経て、全国に広がったようです。

原料の麻竹です。
日本の筍より大きく、肉厚で柔らかい筍です。

メンマという名の由来